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転職・副業・社内活用で変わる、卒業時のゴール設定

「Webデザインを学びたい」という気持ちは同じでも、その先に転職を考えているのか、副業で案件を受けたいのか、今の職場の販促物を自分で作りたいのかで、卒業時に手元にあるべきものはかなり違います。ゴールがあいまいなままスクールを選ぶと、必要のない範囲に時間を使ったり、反対に足りない範囲に気づかなかったりします。このページでは、目的ごとに学習計画表の最上段をどう埋めるかを整理します。

最上段に書くのは「卒業時の手持ち作品」

このサイトの学習計画表では、一番上の欄に「卒業時に持っていたい作品の種類と点数」を書きます。週の学習時間や添削の回数は、ここが決まってから逆算して埋めます。

「スキルを身につける」という書き方では、何ができたら十分なのかがわかりません。「バナー◯点、LP◯点、架空サイト◯点」のように、目に見える成果物の単位で書くのがコツです。点数は、下で紹介する目的ごとの目安を参考に、自分の状況に合わせて決めてください。

なお、ここで紹介する作品の種類や点数は、編集部が考え方を示すための目安です。採用や受注を約束するものではなく、応募先や案件によって求められるものは変わります。気になる求人や募集があれば、その募集内容と照らし合わせて調整してください。

転職を目指す場合:幅と説明力をそろえる

制作会社や事業会社のデザイン職への転職を目指す場合、ポートフォリオは応募書類の中心になります。見られるのは作品の見た目だけではありません。誰に向けて、どんな目的で、なぜその構成や配色にしたのかを説明できるかも見られます。

作品の種類は、Webサイト(架空のものでも可)を軸に、LP、バナーなどを組み合わせて幅を見せる考え方が一般的です。点数の目安は、1点ずつ制作意図を説明できる範囲で、3〜5点程度を一つの目安にする考え方があります。数を増やすより、1点ずつの説明の質をそろえることを優先してください。

スキルの範囲は、デザインツールの操作に加え、HTMLとCSSの基礎まで含めておくと、応募できる求人の幅が広がりやすくなります。求人ごとに求められる範囲は違うので、気になる求人票を数件読んで、必要なスキルを書き出しておきましょう。

副業を目指す場合:受けたい案件の形から決める

副業では、ポートフォリオは「この人に頼めば、この種類のものを作ってもらえる」と伝えるための見本になります。幅広く見せるより、受けたい案件の種類に合わせた作品を複数そろえるほうが、依頼する側にとって判断しやすくなります。

たとえばバナー制作を中心にするなら、業種やサイズの違うバナーを複数。小規模事業者のWebサイトを作りたいなら、架空の店舗サイトを1〜2点、実際に公開できる形で作っておく、という考え方です。

あわせて、納期を守るための作業時間の見積もりや、修正依頼への対応といった進め方も、副業では大切です。スクールの課題で修正を受けて直す経験を積めるかどうかは、計画表の添削欄で確認しておきましょう。

今の職場で活かす場合:日常業務の制作物を作品にする

販売や事務、営業の仕事では、店頭POP、チラシ、社内資料、SNS用の画像、ECサイトの商品ページなど、デザインが関わる場面が意外に多くあります。今の職場で活かすことが目的なら、ゴールは「転職用のポートフォリオ」ではなく「業務で使う制作物を、自分で作って直せる状態」になります。

作品リストには、実際の業務に近いテーマを入れるのがおすすめです。たとえば、自分の職場の商品を題材にした架空のバナーや、既存のチラシを作り直したものなどです。社外に出せないものは、内容を架空に置き換えて練習してください。

この目的ではコーディングの比重を下げ、デザインツールの操作と、文字組み・配色の基礎を厚めにするという判断もできます。どこまで学ぶかは、業務でWebサイトの更新まで担当するかどうかで決めましょう。

将来の独立を視野に入れる場合:制作の流れ全体を1回通す

すぐではなくても、いずれ独立したいと考えている場合は、作品の数より「ヒアリングから公開まで、制作の流れを一通り経験したか」を最上段に書いておくと役立ちます。依頼内容の聞き取り、構成案、デザイン、コーディング、公開、修正という流れを、架空の依頼でも1回通しておくと、あとで何が足りないかが見えやすくなります。

そのため、課題の自由度が高く、自分で題材を決めて制作全体を組み立てられるカリキュラムかどうかが比較の軸になります。あわせて、見積もりや契約など、デザイン以外の知識も必要になりますが、このあたりはスクールの範囲外であることも多いので、別に学ぶ前提で計画しておきましょう。

独立は、転職や副業を経てから考える人も多い目的です。まずは転職か副業のゴールを置き、その先の欄として書いておく形でもかまいません。

ゴール欄の書き方と、次の欄へのつなぎ方

最上段には、次の3行を書いておくと、そのあとの欄が埋めやすくなります。1行目は目的(例:副業でバナー案件を受ける)。2行目は作品の種類と点数(例:業種の違うバナーを複数、架空店舗のLPを1点)。3行目は必要なスキルの範囲(例:デザインツール中心、コーディングは基礎まで)。

目的が2つある場合は、優先する方を上に書き、もう一方は「余裕があれば」の欄に回します。両方を同じ重さで追うと、受講期間の中で作品がそろわなくなりがちです。

ゴールを書いたら、次は作品ごとに必要な課題の数と自由度を割り出します。その手順は「作品から逆算」のページで解説しています。

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